1→1) ルース
ルース検査は、肩腱板特に棘上筋の断裂を診断するための検査です。患者の肩関節を90度外転、90度外旋の位置で固定し、肘に少し内側に向かう力を加えることで、棘上筋の機能を評価します。痛みや腕を持ち上げることができない場合、棘上筋の断裂が疑われます。選択肢1が正解です。
2) アドソン
アドソン検査は、胸郭出口症候群(特に解剖学的原因に基づく血管の圧迫)を評価するための神経血管障害検査です。首を伸展し後ろに傾けた状態で患者に深呼吸させて首を回旋させることで胸郭出口の圧迫を誘発し、脈の減弱などを観察します。この検査は肩関節の外転と外旋のポーズとは異なります。
3) モーリー
モーリー検査は、上腕骨小頭の亜脱臼(ナースメイド肘)の診断に用いられる検査です。肘関節を伸展位で挙上し、前腕を前方に圧迫することで小頭と橈骨頭の関係を評価します。これは肩関節に関連する検査ではありません。
4) エデン
エデン検査(コストクラビキュラー症候群検査)は、鎖骨下動脈や静脈、神経幹が圧迫されているかどうかを評価するための検査です。患者の肩を下方に引っ張りながら、患者に深呼吸をさせることで鎖骨と肋骨の間の隙間が狭くなり、血管や神経の圧迫を観察します。エデン検査は、肩の外転と外旋を要求する検査ではありません。