1→セイヤー絆創膏固定法は上腕骨近位端の骨折を固定する際に用いられる方法です。以下に各選択肢に対する解説を示します。
1) 腋窩枕子は末梢牽引の梃子の支点にする。腋窩枕子は患者の快適性を向上させるために使用され、牽引に際して重要な役割を果たします。牽引をする際には梃子の原理を利用して骨折部に適切な力が加わるようにするため、末梢牽引における梃子の支点として機能します。この選択肢は正しいです。
2) 第1帯は鎖骨の短縮転位を防止する。セイヤー絆創膏固定法では、第1帯を使用して患部を安定化させ、鎖骨の短縮転位を防ぐことが目的の一つです。このことから、第1帯がこの役割を果たしているため、この選択肢は正しいです。
3) 第2帯は遠位骨片の上方転位を防止する。セイヤー絆創膏固定法において、第2帯は肩回りを固定する役割がありますが、遠位骨片の上方転位を直接防止することはありません。第2帯は肩を固定し、骨折部が安定することに寄与しますが、遠位骨片の上方転位を防ぐ目的ではないため、この選択肢は誤りです。選択肢3が正解です。
4) 第3帯は骨折部を圧迫する。第3帯は肘から体幹方向へ巻くことで、骨折部に対して圧迫を加えることができます。これにより骨折部の固定を強化し、骨折の治癒を促進します。この選択肢は正しいです。
