1→コーレス骨折後の固定において、最も確認すべきは手関節および指関節の機能です。以下は各選択肢に対する解説です。
1) 肩関節は外転できるか。
コーレス骨折は手首の骨折であり、肩関節の外転は直接的な影響を受けません。よって、肩関節が外転できるかどうかは、この文脈では最優先で確認すべきことではありません。
2) 筋皮神経領域に感覚異常はないか。
筋皮神経は下腕におけるエリアを支配している神経であり、コーレス骨折においては、固定の際に影響を受ける可能性があります。しかし、固定後に最初に確認するべき点としては、骨折部の安定性や関節の動きが優先されるため、第一に検討する事項ではないと言えます。
3) 手関節部で橈骨動脈の拍動は触れるか。
手関節部における橈骨動脈の拍動は、循環状態を確認するために重要です。しかし、コーレス骨折固定後の最初の確認事項としては、関節の機能と動きが優先されるべきであり、血流の確認はその後に行うべき点です。
4) MP関節の運動が制限されてないか。
正解は選択肢4です。コーレス骨折固定後には、固定装置による関節機能の制約を避けるために、MP関節(中手指節関節)の運動範囲を確認することが重要です。MP関節は手指の機能に直接関わる関節であり、固定が原因で動きに制限が生じていないかを確認することは、リハビリテーションや日常生活における機能回復の見通しを立てる上で極めて重要です。