第32回柔道整復師国家試験 午前27

1→1) 中間広筋損傷 中間広筋は大腿部の筋肉のひとつで、主に膝関節の伸展を助けます。中間広筋の損傷では尻上がり現象は特に報告されていません。 2) 大腿直筋損傷 大腿直筋は四頭筋の一部であり、膝の伸展と股関節の屈曲に関与しています。スポーツ中などに急に力を入れたときに損傷を受けやすく、この筋肉が損傷すると股関節の屈曲や膝の伸展が困難になります。尻上がり現象は大腿直筋が損傷したときにみられる現象で、選択肢2が正解です。 3) 半腱様筋損傷 半腱様筋はハムストリングス群の一つで、股関節の伸展と膝関節の屈曲に関与しています。この筋肉の損傷では、膝を屈曲させる際に痛みが発生することがありますが、尻上がり現象は起こりません。 4) 大腿二頭筋損傷 大腿二頭筋もハムストリングス群に属し、主に膝関節の屈曲と股関節の伸展に貢献しています。この筋肉の損傷も痛みと運動障害を引き起こすことがありますが、尻上がり現象とは関連していません。 以上より、尻上がり現象がみられるのは「選択肢2) 大腿直筋損傷」です。