1→肩回旋筋腱板(Rotator Cuff)とは、肩関節の安定化と運動を助ける4つの筋肉から構成されるグループです。それぞれ解説します。
1) 棘上筋(Supraspinatus): この筋肉は肩回旋筋腱板の一部で、肩甲骨の棘上窩に起始し、上腕骨の大結節に停止します。主に肩関節の外転を助けます。
2) 棘下筋(Infraspinatus): この筋肉も肩回旋筋腱板に含まれ、肩甲骨の棘下窩から起始し、上腕骨の大結節に停止します。肩関節の外旋を行います。
3) 大円筋(Teres Major):選択肢3が正解です。大円筋は肩回旋筋腱板には含まれません。この筋肉は肩甲骨の下角から始まり、上腕骨の小結節前面近くに停止します。肩関節の内旋、伸展、水平内転の動きに関与しています。
4) 肩甲下筋(Subscapularis): この筋肉は肩回旋筋腱板の一部であり、肩甲骨の肩甲下窩に起始し、上腕骨の小結節に停止します。肩関節の内旋および加圧を行う筋肉です。
以上より、肩回旋筋腱板に含まれない筋肉は大円筋であるため、選択肢3が正解です。