1→正中を走行するのはどれか。
1) 前交通動脈
2) 前大脳動脈
3) 後交通動脈
4) 後大脳動脈
選択肢1の前交通動脈が正解です。前交通動脈(anterior communicating artery)は脳の血管の一つであり、左右の前大脳動脈を連絡する短い動脈です。この動脈は脳の正中に位置し、前大脳動脈同士を結び、ウィリス動脈輪の一部を形成する重要な構造です。
選択肢2の前大脳動脈(anterior cerebral artery)は、脳の前部に血液を供給する主要な動脈ですが、正中を走行するのではなく、前交通動脈によって右左の動脈が繋がれており、それぞれが脳の両側を走行します。
選択肢3の後交通動脈(posterior communicating artery)もウィリス動脈輪の一部を形成しますが、前交通動脈とは異なり、内頸動脈から伸びる中大脳動脈と後大脳動脈を結ぶ役割を持っており、これ自体は正中を走行しません。
選択肢4の後大脳動脈(posterior cerebral artery)は、脳の後部に血液を供給します。ウィリス動脈輪の後方部を構成するものの、正中を走行する動脈ではありません。