1→1) 遠位曲尿細管
遠位曲尿細管(distal convoluted tubule, DCT)は、ネフロンの一部で尿の最終的な濃度調節を行う場所です。これは腎皮質(cortex)に主に位置していますが、その一部は腎髄質(medulla)に入り込む場合があります。しかし、主要な構造としては腎臓の髄質には含まれません。
2) 近位曲尿細管
近位曲尿細管(proximal convoluted tubule, PCT)も腎臓の腎小体のすぐ後に続くネフロンの部分です。これはほとんどが腎皮質に位置しており、尿中の物質の大部分を再吸収する役割を持っています。髄質に位置する部分ではありません。
3) ヘンレのワナ
ヘンレのループ(loop of Henle)は、ネフロンの一部で、尿を濃縮し、水分の再吸収を試す重要な役割を果たしています。このヘンレのループは、その名の通りU字型の構造で、一部分は腎髄質へと延びています。したがって、選択肢3が正解です。
4) ボーマン嚢
ボーマン嚢(Bowman's capsule)は、腎小体の一部で、血液中の液体成分が初めてフィルタリングされる場所です。これはネフロンの最初の部分を構成しており、腎皮質に存在しています。したがって、これも腎髄質には位置していないため、選択肢ではありません。
選択肢3が正解です。ヘンレのワナはその特徴的なU字の形状で、腎髄質に部分的に位置しているネフロンの部位を指しています。ここでの尿の濃縮作用は、体の水分と電解質バランスの維持に不可欠です。