1→以下に各選択肢に対する解説を記します。
選択肢1) 腰方形筋
腰方形筋は腰部背面に位置する筋肉であり、主に背骨を安定させたり、身体を側屈させる動作に関与しています。第3腰椎の高さの腹部CT像で矢印で指し示すことが期待される筋肉ではありません。
選択肢2) 大腰筋
大腰筋は脊柱の側面を覆い、腰椎から骨盤内にかけて存在する筋肉です。股関節の屈曲などに関与しており、第3腰椎の高さでCT像によく映る特徴的な筋肉です。選択肢2が正解です。
選択肢3) 腸肋筋
腸肋筋は腹部の斜めに走る筋肉であり、腹斜筋の深部に位置しています。CT像においては、その他の腹部筋群と一緒に見ることができますが、第3腰椎の高さで矢印で示される主な筋肉ではありません。
選択肢4) 腹直筋
腹直筋は腹部の前面に位置する長い筋肉で、胸骨の下部から始まって恥骨に至るまで縦走しています。腹部の中央線上にあるため、腹横断CT像には明確に映りますが、第3腰椎の高さで矢印で示す筋としては不適切です。