1→1) バランス反応
バランス反応は、人が姿勢を制御し、バランスを保つ際に起こる反応であり、健常成人に普遍的に見られます。体が不安定な状態になると脳がバランスを取るために筋肉に信号を送り、体を安定させる動作を行います。
2) ガラント反射
ガラント反射は、乳幼児に見られる反射の一つで、背中をそっと撫でると腰をそらせるような動作が見られます。通常、生後4〜6ヶ月ごろまでに消失するため、健常成人ではみられません。
3) パラシュート反応
パラシュート反応も、乳幼児特有のもので、急に前方に傾けると、腕を前に出して身体を守ろうとする反応です。生後6ヶ月頃から見られ始めるが、これも成人では通常見られない反応です。
4) 非対称性緊張性頸反射
非対称性緊張性頸反射(ATNR)は新生児の時期に見られる、頭を回すと顔の側の腕が伸び、頭の反対側の腕が屈曲する反射です。乳幼児の発達段階でみられ、6ヶ月頃を過ぎると消失するため、健常成人には見られません。
以上のことから、健常成人で見られるのは「バランス反応」であるため、選択肢1が正解です。