1→選択肢1) 胆管癌
胆管癌では、胆汁の流れが阻害されるために、胆汁成分であるビリルビンが血液中に増加します。これにより総ビリルビン値が上昇することはありますが、関節ビリルビンとは直接の関係はありません。
選択肢2) 溶血性貧血
溶血性貧血は、赤血球が異常に破壊される病態であり、この赤血球の破壊により発生するヘモグロビン分解産物であるビリルビンが血液中に増加します。特に溶血が著しい場合には、ビリルビンが関節やその他の組織に沈着することで関節ビリルビンが高値となることがあります。選択肢2が正解です。
選択肢3) 先天性胆道閉塞症
先天性胆道閉塞症も、胆道の閉塞により胆汁成分が血液中に溜まることで総ビリルビン値が上昇します。しかし、これは主に直接ビリルビン(結合ビリルビン)の増加によるものであり、関節ビリルビンの増加とは関係がありません。
選択肢4) デュビン・ジョンソン(Dubin-Johnson)症候群
デュビン・ジョンソン症候群は、肝細胞内のビリルビン輸送異常によりビリルビンが血液中に増加する障害です。この症候群では、主に直接ビリルビンが上昇しますが、関節ビリルビンと直接的に関連するわけではありません。