1→高血圧の合併症には、様々な臓器において血管が影響を受けることが知られています。以下に各選択肢について解説します。
1) 脳出血 - 高血圧は脳内の小さな血管に負担をかけ、それが原因で脳出血のリスクを高めます。脳出血は、高血圧の合併症として非常によく知られており、しばしば危険な状態を引き起こします。
2) 心筋過形成 - これは高血圧の直接的な合併症ではなく、高血圧が長期にわたって存在する場合に、心臓が打ち出す血液に対する抵抗が増加することにより心臓が過大になる状態を指します。心筋が過剰に肥大するというよりは、心臓が一生懸命働く結果、心室壁が厚くなる状態、つまり心臓肥大が発生します。正確には「心筋肥大」と呼ばれます。選択肢2が正解です。
3) 腎糸球体硬化 - 高血圧が継続することで、腎臓の糸球体が硬化し、その機能が低下する場合があります。これにより、腎不全などの深刻な健康問題を引き起こすことがあります。したがって、この選択肢は高血圧の合併症として正しいです。
4) 動脈硬化進行 - 高血圧は血管壁に継続的な圧力をかけるため、動脈硬化、すなわち血管壁が硬くなり、厚くなるプロセスを促進することが知られています。動脈硬化は心臓発作や脳卒中のリスクを高める重要な因子です。
従って、高血圧の合併症として誤っているのは「心筋過形成」とされる選択肢2です。正確な表現は「心筋肥大」であるため、この選択肢は誤りであり、選択肢2が正解です。