1→Ⅴ型(刺激型反応)アレルギーは、自己抗体が体内の受容体に結合することで細胞を刺激し、過剰な反応を引き起こすタイプのアレルギー反応です。それぞれの選択肢について説明します。
1) 蕁麻疹は即時型アレルギー反応であるⅠ型アレルギーに分類されます。このタイプの反応は抗原とIgE抗体の結合によって引き起こされ、肥満細胞からヒスタミンなどのメディエーターが放出されることにより発症します。
2) IgA腎症はIgA抗体が体内で異常に産生され、これらが腎臓の糸球体に沈着して炎症を起こす病態です。これはアレルギー反応ではなく、自己免疫疾患の一種とされています。
3) 異型輸血反応は輸血された血液が受け取る人の体内で認識され、免疫反応を引き起こすことにより発生します。これは血液型不適合などによる免疫反応であり、IV型(細胞媒介性)アレルギーに分類されることがあります。
4) バセドウ(Basedow)病は、自己抗体が甲状腺のTSHレセプターに結合して、甲状腺ホルモンの過剰な産生を引き起こす自己免疫疾患です。この病態はⅤ型アレルギーに典型的なもので、自己抗体が体の正常な受容体に結合し刺激するため、「選択肢4が正解です。」