1→選択肢1: 我が国において患者数が急速に増加している。
これは誤りです。肺癌の患者数は近年増加傾向にあるものの、「急速に」という表現は不適切です。過去数十年の統計データに基づくと、患者数はゆるやかな上昇を見せていますが、吸煙率の変動による影響などもあり一概に急速とは言い切れません。ただし、肺癌に限らず癌全般の患者数は増加しているのは事実です。
選択肢2: 肺癌全体の5年生存率は70%程度である。
これは明らかに誤りです。肺癌の5年生存率は70%程度とはかなり違い、受診時のステージや癌の種類によって変わりますが、肺癌全体の5年生存率はかなり低く、特に進行した肺癌では5年生存率が大幅に低下します。
選択肢3: 組織学的には扁平上皮癌が腺癌より多い。
これは誤りです。近年、喫煙者の減少に伴い、扁平上皮癌よりも腺癌の方が増えている傾向にあります。特に、女性や若年層の肺癌患者では腺癌が主にみられます。
選択肢4: 女性に多い。
これも誤りです。肺癌は男性に多いとされていますが、女性の肺癌患者数は増加傾向にあります。それにもかかわらず、肺癌の発生は男性に多いというデータが多く、患者数としては男性が女性を上回ることが一般的です。
選択肢3が正解です。