1→選択肢1) 受療率 - 受療率はその地域で病気やけがを診てもらうために医療機関を利用する率を指します。これは地域住民の健康に対するアクセスの様子や利用行動を示す指標であり、直接的には地域社会の環境衛生や医療の水準を反映しているとは言えません。
選択肢2) 乳児死亡率 - 正解は選択肢2です。乳児死亡率は1歳未満の乳児が出生数に対してどの程度死亡するかという割合を表す指標で、一般に母親の健康状態、栄養状態、産科医療の質、および地域社会の衛生環境などの健康状況を反映しています。そのため、医療の質や地域の環境衛生などを総合的に表す健康指標として最もよく利用されます。
選択肢3) 合計特殊出生率 - 合計特殊出生率は女性1人が一生の間に生むと予測される平均子供の数を指します。人口の生殖能力を表す指標であり、直接的には地域の保健医療活動や医療の水準を反映しているとは言えませんが、長期的な人口動向や社会経済状況の影響を受ける場合があります。
選択肢4) 年齢調整死亡率 - 年齢調整死亡率は異なる年齢構成を持つ人口集団間で死亡率を比較する際に用いられる指標で、年齢構成の違いが死亡率に与える影響を除いて、疾病やその他の要因による死亡リスクを反映します。これにより地域の健康状態や医療水準を比較することは可能ですが、乳児死亡率ほど直接的に環境衛生や保健医療活動を反映するわけではありません。