1→1) 高圧蒸気滅菌法
高圧蒸気滅菌法(オートクレーブとも呼ばれる)は、圧力をかけた飽和蒸気を使用して微生物を滅菌する方法です。この方法は、手術器具などの耐熱性のある医療器具の滅菌に広く用いられています。温度は通常121℃以上で、一定時間持続させることで、器具の消毒・滅菌を行います。これが最も確実で広く用いられる方法であるため、選択肢1が正解です。
2) 火炎滅菌法
火炎滅菌法は、直接的に炎を用いて器具の表面を焼くことで微生物を滅菌する方法です。主にループや針などの小さな実験器具に対して行われますが、手術器具には使用されないことが一般的です。熱に弱い素材や大きな器具には適していないため、この場合は誤った選択肢です。
3) 紫外線消毒
紫外線消毒は、紫外線の糸によるDNAの損傷を利用して微生物を不活性化する方法です。主に空間の消毒や表面の消毒に用いられますが、紫外線は物体の影になる部分には到達しないため、不均一な形状をした手術器具の効果的な滅菌には適していません。そのため、この選択肢も誤りです。
4) 低温消毒
低温消毒は、化学薬剤やガスを使用して低温で器具を消毒する方法です。例えばエチレンオキサイドガス滅菌やオゾンガス滅菌がありますが、これらは熱に弱い器具の滅菌に使用されることがあります。しかし、高圧蒸気滅菌法に比べると効果が限定される場合が多く、すべての手術器具に適用できるわけではないため、最適な選択肢とは言えません。