1→1) アジソン病では浮腫性肥満がみられる。
- アジソン病は副腎皮質機能の不全による疾患であり、皮膚の日焼け様の色素沈着、低血圧、体力の低下などの症状が特徴です。この病態では浮腫性肥満は見られず、むしろ体重減少が見られることが一般的です。したがって、この記述は誤りです。
2) 甲状腺機能低下症では著しいやせがみられる。
- 甲状腺機能低下症は新陳代謝が低下するため、逆に体重増加や肥満が見られることが一般的です。症状には倦怠感、寒がり、皮膚の乾燥などがありますが、著しいやせはこの病態では一般的ではありません。したがって、この記述は誤りです。
3) 単純性肥満は肥満全体に占める割合が低い。
- 単純性肥満は、過食や運動不足などの生活習慣に起因する最も一般的な肥満であり、肥満全体に占める割合は高いです。病的な原因による肥満ではなく、遺伝的要因や環境的要因による肥満です。したがって、この記述も誤りです。
4) 悪液質は予後不良の特徴である。
- 悪液質は、重篤な基礎疾患としてのがんや慢性疾患に起因する重度の栄養障害です。全身の筋肉の減少、機能低下、極端な痩せ及び体力の低下が特徴で、この状態になると治療の効果も低下し、予後が不良になることが多いです。悪液質は治療に伴う質の高い生命延長だけでなく、生活の質の向上にも関係しています。したがって、この記述は正しいです。
選択肢4が正解です。