1→スポーツ心臓とは、定期的に持続的な運動を行っているアスリートに見られる心臓の適応的な変化です。運動により心臓筋の効率が向上し、心臓の拍出量を保つために必要な心拍数が減少します。それでは選択肢について詳しく解説します。
1) 頻脈
頻脈は心拍数が正常よりも速い状態を指しますが、スポーツ心臓は効率化された循環のため、休息時にはむしろ心拍数が低い傾向があります。そのため、この選択肢はスポーツ心臓には当てはまらず間違っています。
2) 徐脈
徐脈は心拍数が通常よりも遅い状態を指し、スポーツ心臓においては一般的な現象です。アスリートの心臓は効率が良くなるため、同じ血液量を送り出すためにはより少ない心拍数で済むのです。したがって、選択肢2が正解です。
3) 速脈
速脈は単なる頻脈や徐脈の同義語ではなく、通常は特定の医学的文脈で使用されるため、この選択肢は定義が不明確です。スポーツ心臓に関連する項目ではありません。
4) 遅脈
遅脈も徐脈と同じく心拍数が遅い状態を指しますが、通常の医学用語では徐脈を用います。遅脈は一般的には使われることが少ないため、選択肢としては不適切であり、徐脈が適切な用語です。したがって、この選択肢も間違っています。
選択肢2が正解です。