1→解説文:
1) 顔面痛覚-顔面神経
顔面の痛覚は三叉神経によって伝達されるため、この組み合わせは誤りです。顔面神経(第七脳神経)は顔の表情筋の運動を司る神経であり、痛覚には関与しません。
2) 振動覚-脊髄後索
振動覚は脊髄後索によって伝達される覚覚の一種です。脊髄後索は細い触覚や振動覚を中枢へ伝える経路として知られています。したがって、この組み合わせは正しいです。選択肢2が正解です。
3) 小指痛覚-正中神経
小指の痛覚は尺骨神経によって伝達されます。正中神経は手の親指から中指、または薬指の側半分の痛覚を管轄しますが、小指の痛覚を担当するのは尺骨神経です。従って、この組み合わせは不正確です。
4) 2点識別覚-前頭葉
2点識別覚は、体の表面に同時に触れる2点が別々のものとして認識される能力です。これが行われるのは一次体性感覚野であり、この野は頭頂葉にあります。前頭葉は主に運動機能や高次脳機能を司るため、この組み合わせは正しくありません。
以上の解説から、正解は選択肢2「振動覚-脊髄後索」です。