1→1) 腰椎穿刺後の頭痛は体動で悪化する。
これは正しいです。腰椎穿刺を行なった後に生じる頭痛は、通常、体を起こした姿勢によって悪化し、横になると軽減します。これは、脳脊髄液(CSF)の漏れによって脳内の圧力が低下することが原因とされています。
2) 悪性高熱症では異常高体温が起こる。
これも正しいです。悪性高熱症は麻酔薬を含む特定の薬剤に対する遺伝的な反応で、高熱、筋肉の剛直性、心拍数の増加などの症状を引き起こします。これは麻酔関連の緊急事態であり即時の治療が必要です。
3) 気管支けいれんは気管挿管時に起こりやすい。
これも正しいです。気管挿管時には気道刺激により気管支けいれんが起こることがあります。特に咳反射が強い患者や、気管が敏感な患者さんでは、気管支けいれんが起こるリスクが高いとされています。
4) ラリンジアルマスクでは誤嚥性肺炎を予防できる。
これは誤っています。ラリンジアルマスクは気道確保のための器具の一つであり、気道への密閉性は気管内チューブに比べて劣ります。そのため、胃内容物が喉頭を越えて肺に流れる誤嚥のリスクはゼロではありません。誤嚥性肺炎は誤嚥による肺炎のことを指し、ラリンジアルマスクを使用しても完全に予防できるわけではありません。したがって、選択肢4が正解です。