1→1) 肩関節周囲炎－橈骨神経麻痺
肩関節周囲炎（五十肩、冷凍肩とも呼ばれる）は、肩の関節袋が炎症を起こし拘縮する疾患であり、肩の動きが制限されることが特徴です。橈骨神経麻痺は主に外傷や圧迫によって発生する神経障害で、肩関節周囲炎が直接的に橈骨神経麻痺を引き起こすことは一般的ではありません。
2) 肩鎖関節脱臼－血栓症
肩鎖関節脱臼は、肩の鎖骨と肩甲骨の上部が結合する肩鎖関節で発生する脱臼です。この状態は、直接的に血栓症を引き起こすものではなく、血管の損傷や他の合併症によって間接的に血栓症が起こる可能性はありますが、一般的な合併症ではありません。
3) 肩関節脱臼－腱板断裂
肩関節脱臼時には、肩の関節を構成する部分に強い力がかかり、これによって肩の周囲の組織が損傷することがあります。特に腱板は肩関節を安定させる腱の集まりであり、脱臼による強い衝撃で断裂することが珍しくありません。このため、「選択肢3) 肩関節脱臼－腱板断裂」は正解です。
4) 野球肩－異所性骨化
野球肩は、肩関節の繰り返しの過度な使用によって起こるオーバーユース症候群の一つで、特に投球動作を多用する野球選手にみられます。異所性骨化は、通常の骨の形成部位以外で骨が形成される病態を指します。野球肩が異所性骨化を直接的に引き起こすことは一般的ではなく、関連は希薄です。
