1→1) 打撲では介達痛がある。
【誤り】介達痛は通常、神経組織の損傷によって発生する痛みを指し、打撲傷では主に局所的な疼痛が観察されます。打撲傷は組織への直接的な衝撃によって生じ、出血や腫れを伴うことが一般的ですが、介達痛は打撲傷の特徴的な症状ではありません。
2) 脱臼では異常可動性がある。
【誤り】脱臼は関節が正常な位置関係を失った状態を指し、関節の安定性が損なわれるため、異常可動性を示すことがありますが、この選択肢は脱臼だけの特徴としているため誤りです。異常可動性は脱臼だけでなく、靱帯損傷など他の損傷でも見られることがあります。
3) 靱帯断裂では最終域感がある。
【誤り】最終域感は関節が動く際に、その運動範囲の最末端で感じる抵抗感のことを指します。靱帯断裂の場合、靱帯が関節の安定性を司っているため、最終域ではなく、むしろ通常の運動範囲内での不安定性や“ガクガク”するような感覚が問題となります。
4) 末梢神経損傷では代償運動がある。
【正解】末梢神経の損傷は神経支配領域に影響を及ぼし、筋力の低下や麻痺を引き起こします。これにより、損傷された神経が支配する筋肉の働きを補おうとする別の筋肉が活動する「代償運動」が生じることがあります。これは損傷された神経の機能を補うための自然な反応です。
選択肢4が正解です。