1→間欠的圧迫法は圧力を一定時間ごとに加えたり緩めたりすることで、リンパの流れを促進し、浮腫の軽減を図る治療法です。
1) 肺水腫の場合、心臓から十分な血液が送り出されないために、肺の血管内に血液が滞り、肺胞に水が漏れ出てしまう状態です。物理療法機器を使った間欠的圧迫はこの状態には適応されません。重要なのは呼吸管理や心機能のサポートです。
2) 心不全についても、間欠的圧迫法は適応されません。心不全の患者さんの治療には利尿薬の使用、塩分制限、適度な休養や心拍数管理などが一般的であり、間欠的圧迫を使用することは推奨されていません。
3) リンパ浮腫に関しては、間欠的圧迫法が適応されます。リンパ浮腫はリンパ液の流れが悪くなることによって引き起こされる浮腫であり、間欠的圧迫によってリンパ液の再吸収を促し、浮腫の軽減が期待できるためです。選択肢3が正解です。
4) 骨折の急性期においては、通常、圧迫をかけることは炎症や痛みを増悪させる可能性があるため、間欠的圧迫法の使用は推奨されません。急性期には適切な固定、冷却、そして安静が優先されます。骨折が安定期に入ってから、関節の可動域や筋力を向上させるためのリハビリテーションが行われます。