1→選択肢1: 介達外力では胸郭内方凸の変形となる。
誤り:介達外力が掛かった場合、肋骨は外力の方向に逆らって変形することが一般的です。すなわち、外力が内側から外側へと作用した場合には、肋骨はその力に押されて外方へ凸状に変形します。一方で内方凸の変形とは、外側から内側への力によって肋骨が内側に凹むことを指すため、この選択肢の記述は誤りです。正解は「選択肢1」です。
選択肢2: 合併症に胸壁動揺がある。
正しい:肋骨骨折では、損傷した部分の胸壁の安定性が失われることがあり、これにより呼吸を行う際に異常な動き(胸壁動揺)が起こる場合があります。これは肋骨が支持構造としての役割を果たせなくなるためです。
選択肢3: 第5~9肋骨に好発する。
正しい:肋骨骨折は特に第5~9肋骨に好発するとされています。これらの肋骨は胸郭の中間部に位置し、機械的なストレスが集中しやすいため、外力によって骨折しやすくなります。
選択肢4: 小児では虐待を考える。
正しい:小児において肋骨骨折が見られた場合、その原因として虐待が考えられることがあります。子供は大人に比べて肋骨が柔軟で骨折しにくいため、通常の落下や打撲では骨折に至りにくく、虐待の可能性が疑われることがあるのです。