1→1) ポット(Pott)骨折
ポット骨折は、脛骨と腓骨の下端の骨折を指しますが、通常は内果または外果の単独の骨折ではなく、ねじれたり倒れたりする力によって同時に起こるものです。脛骨遠位関節面の後縁は必ずしも含まれません。したがって、この選択肢は正解ではありません。
2) チロー(Tillaux)骨折
チロー骨折は、若い人にみられる特有の脛骨遠位端の骨折であり、成長板(骨端線)が関与しているケースが多いです。外果や内果の一部が含まれることもありますが、通常は脛骨遠位端の前方外側領域に限局し、内果、外果、脛骨遠位関節面後縁全てを含む骨折ではありません。よって、この選択肢も正解ではありません。
3) コットン(Cotton)骨折
コットン骨折は、踝(あし首)を構成する内果、外果、そして脛骨遠位関節面の後縁を含む三方向にかけての骨折を指します。この骨折は、通常、足首の重い捻挫や転倒などによって起こることが多く、足関節の不安定性につながります。したがって、選択肢3が正解です。
4) デュピュイトラン(Dupuytren)骨折
デュピュイトラン骨折は、複数の骨折が足首で起こった状態を指しますが、通常は脛骨遠位関節面の後縁単独ではなく、腓骨遠位端や他の構造物が関連しています。また、この名称はあまり一般的でなく、より具体的な骨折の型に基づいて分類されることが多いです。従って、この選択肢は正解とは言えません。