1→1) 体部骨折は後脛骨筋の牽引で発生する。
この選択肢は誤りです。舟状骨は足の中足骨と距骨の間に位置する骨であり、体部骨折は通常、直接外力や落下時の足の捻じれによって発生します。後脛骨筋は舟状骨に付着しますが、その筋肉の牽引によって舟状骨の体部骨折が直接起こるとは限りません。
2) 第2ケーラー(Kohler)病と鑑別する。
この選択肢は誤りです。ケーラー病(Kohler Disease)は、子供に発生する足の疾患であり、通常、足の中足骨の一つである足骨の血行障害によって特徴づけられます。舟状骨骨折とは異なる症状を示し、鑑別診断する際は異なる病態を考慮する必要があります。
3) 回内・回外運動が制限される。
この選択肢が正解です。舟状骨は足部の関節運動に大きく関与しており、特に足部の回内・回外運動に寄与しています。舟状骨が骨折すると、痛みや腫れによりこれらの運動が制限されることが一般的です。
4) 外傷性内反足の原因となる。
この選択肢は誤りです。外傷性内反足は足部が内側に曲がることを指し、これは舟状骨骨折そのものが直接原因となるわけではありません。舟状骨骨折は足部の疼痛や機能障害を引き起こす可能性がありますが、外傷性内反足は他の原因、例えば靭帯の損傷や他の骨の異常などによって起こることが多いです。