第31回柔道整復師国家試験 午前11

1→第5中手骨頸部骨折は、一般的に「ボクサーズフラクチャー」としても知られており、その安定した治療法として以下のような固定の仕方が考慮されます。 選択肢1) DIP関節軽度屈曲位 中手骨頸部骨折の固定では、DIP（Distal Interphalangeal：末節間関節）は軽度屈曲位で保つことが一般的です。これにより、適切な機能が回復しやすくなります。選択肢1が正解です。 選択肢2) PIP関節90度屈曲位 PIP（Proximal Interphalangeal：近位指節間関節）は、通常中手骨の骨折固定の際には90度の強い屈曲位に固定することは推奨されません。これは、PIP関節の過度な屈曲が関節拘縮を引き起こす原因となり得るからです。 選択肢3) MP関節90度屈曲位 MP（Metacarpophalangeal：掌指関節）でも90度屈曲位での固定は一般的ではありません。特に中手骨頸部骨折においてはこの位置での固定は非適切とされています。 選択肢4) 手関節軽度屈曲位 手関節軽度屈曲位での固定も、中手骨頸部骨折の治療法としては推奨されていません。固定の際は、手関節ではなく、関係する指の適切な位置と機能を保つことが重要です。 したがって、第5中手骨頸部骨折の関節固定角度としては、選択肢1のDIP関節軽度屈曲位が正しい固定方法です。