1→示指PIP関節背側脱臼の治療における固定方法に関する問題です。選択肢ごとの解説は以下の通りです。
1) PIP関節は20~30度屈曲位とする。
解説: 脱臼したPIP関節を固定する際には関節をある程度の屈曲位で保持するのが一般的である。これにより、関節内の軟骨や靭帯が自然な位置で安静に保たれ、癒合を促進させます。20~30度の屈曲位での固定は適切な方法の一つです。
2) 前腕遠位部から指先とする。
解説: 固定する範囲は脱臼した関節自体だけでなく、それに続く手の部位も安定させる必要があります。前腕遠位部から指先まで固定することで、より安定した状態を作り、適切な癒合を促します。
3) 隣接指とともに固定する。
解説: 隣接する指とともに固定する理由は、安定性を高めるためです。隣接指を利用してサポートすることで、関節がより動かないように固定することができ、効果的な治療が期待できます。
4) 固定期間は5週とする。
解説: 示指PIP関節背側脱臼の固定期間に関しては、一般的に3〜4週間が推奨されています。5週間とすることは長すぎる可能性があり、関節の固定や運動制限が長引くことで関節拘縮を引き起こすリスクもあります。したがって、この選択肢が誤りであり、選択肢4が正解です。