1→下腿三頭筋、すなわちふくらはぎの筋肉群は、腓腹筋、ヒラメ筋(腓腹筋のうちの浅い部分)、そしてヒラメ筋の下に位置する深部のヒラメ筋から成り立っています。これらの筋肉は下腿の後部に位置し、アキレス腱を介して踵骨に付着しています。
選択肢1(1)と3(3)は腓腹筋の上部に相当します。腓腹筋は肉離れが起こりやすい筋肉ですが、通常は筋肉の中心部よりも筋腱接合部に近い下部で肉離れが発生することが多いです。
選択肢4(4)は腓腹筋とヒラメ筋の筋腱接合部に近い領域を指しており、ここもまた肉離れが起こり得る部位ではありますが、筋肉の中央部ほど好発ではありません。
選択肢2(2)は腓腹筋の筋腱接合部の上にあたり、下腿三頭筋の肉離れが最も起こりやすい部位です。筋肉が腱に移行するこの部分は、走る、跳ぶ、または急に方向を変える動作の際に強い力がかかり、肉離れが起きやすいのです。
したがって、下腿三頭筋の肉離れの好発部位は選択肢2が正解となります。筋肉の機能と構造、損傷のメカニズムを理解することは、柔道整復師としての診断と治療において重要です。