1→オッディの括約筋(Oddi's sphincter)が存在するのは「3.十二指腸」です。以下に各選択肢の解説を示します。
選択肢1:食道
食道にはオッディの括約筋は存在せず、食道は口から胃へ食物を運ぶ管です。食道下部には食道下括約筋がありますが、これはオッディの括約筋とは異なるものです。
選択肢2:胃
胃にもオッディの括約筋は存在しません。胃は主に食物の一時的な貯蔵と消化を担いますが、オッディの括約筋に関連する構造はここにはありません。
選択肢3:十二指腸
十二指腸は正解です。オッディの括約筋は、胆管および膵管が十二指腸に開口する部位に位置しており、胆汁や膵液の流れを調節する重要な役割を持ちます。この括約筋は、消化液が適切なタイミングで十二指腸に放出されることを保証するために活動します。
選択肢4:空腸
空腸にはオッディの括約筋は存在せず、空腸は小腸の一部で、主に栄養素の吸収を行います。オッディの括約筋の活動とは無関係な部位です。
以上の解説から、問題61の正答は「十二指腸」という選択肢3です。オッディの括約筋は消化器系において重要な調節機能を持ち、消化液の適切な放出を支えるために不可欠です。