第31回柔道整復師国家試験 午前102

1→選択肢1：ビタミンAーーくる病 ビタミンAの欠乏は、夜盲症や角膜の乾燥、免疫不全と関連がありますが、くる病はビタミンDの欠乏によって起こります。くる病は骨が正常に成長・鉱化できない病気で、ビタミンAの欠乏とは直接的な関係はありません。この選択肢は誤りです。 選択肢2：ビタミンB1ーー夜盲症 ビタミンB1（チアミン）の欠乏はベリベリ病を引き起こし、主に神経系と心臓に影響を与えます。夜盲症はビタミンAの欠乏によって引き起こされる症状で、ビタミンB1とは関連がありません。この選択肢も誤りです。 選択肢3：ビタミンCーー壊血病 ビタミンCの欠乏は壊血病を引き起こします。壊血病はコラーゲンの合成障害により出血傾向、歯肉の腫脹、歯の抜け落ち、慢性の疲労感などを特徴とします。ビタミンCはコラーゲンの合成に不可欠な役割を持っているため、その欠乏が壊血病を引き起こすことは正しいです。この選択肢が正しい答えです。 選択肢4：ビタミンDーー多発性神経炎 ビタミンDの欠乏は骨の疾患、特にくる病や骨軟化症に関連があります。多発性神経炎はビタミンB群の不足、特にビタミンB12やビタミンB1の不足によって発生する可能性があります。ビタミンDの欠乏が直接的に多発性神経炎を引き起こすとは一般に考えられていません。この選択肢も誤りです。 以上の分析から、正しい答えは「3」であり、ビタミンCの欠乏は壊血病を引き起こします。