第31回柔道整復師国家試験 午前104

1→選択肢1：アルドステロンーー骨形成の促進 アルドステロンは副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンで、主にナトリウムの再吸収とカリウムの排出を促進し、血圧の調節に関与します。骨形成の促進とは直接的な関連がありません。したがって、この選択肢は正しくありません。 選択肢2：グルカゴン様ペプチド-1ーーグルカゴン分泌促進 グルカゴン様ペプチド-1（GLP-1）は、主にインスリンの分泌を促進し、血糖値の低下を助ける役割を持っています。GLP-1がグルカゴンの分泌を促進することはなく、むしろインスリンの分泌を促してグルカゴンの分泌を抑制する効果があります。このため、この選択肢も誤りです。 選択肢3：グレリンーー摂食促進 グレリンは胃から分泌されるホルモンで、摂食行動を促進する重要な役割を持っています。空腹時に分泌が増加し、食欲を刺激して食事摂取を促します。この選択肢は正確であり、問題の答えとして適切です。 選択肢4：セクレチンーー胃酸分泌促進 セクレチンは主に十二指腸から分泌されるホルモンで、胃酸の分泌を抑制し、膵液の分泌を促進する作用があります。胃酸分泌を促進するのではなく、逆に抑制するため、この選択肢は不正確です。 以上の解説から、選択肢3「グレリンーー摂食促進」がホルモンとその働きの正しい組み合わせとして挙げられ、問題の正解です。グレリンの摂食促進作用は、飢餓感を調節し、適切なエネルギー摂取を促すための重要な生理的機序の一部です。