1→選択肢1:遠心性
遠心性収縮(eccentric contraction)は、筋肉が伸びながら力を発揮する状態です。例えば、腕をゆっくりと下ろす動作で二頭筋が遠心性収縮を行います。この動作では関節運動が起こりますので、関節運動を起こさない筋収縮ではありません。
選択肢2:求心性
求心性収縮(concentric contraction)は、筋肉が短縮しながら力を発揮する状態です。例えば、腕立て伏せで腕を曲げるときの三頭筋の収縮がこれに該当します。このタイプの収縮も関節の動きを伴うため、この選択肢も関節運動を起こさない筋収縮とは言えません。
選択肢3:等尺性
等尺性収縮(isometric contraction)は、筋肉の長さが変わらずに筋肉が力を発揮する状態です。例えば、壁を押しても動かない場合、筋肉は力を発揮していますが、関節は動きません。これは関節運動を起こさない筋収縮の例であり、この選択肢が正しい答えです。
選択肢4:等運動性
等運動性収縮(isokinetic contraction)は、一定の速度で筋肉が収縮する状態で、特定の設備を使用して行われます。この収縮も関節運動を伴うため、関節運動を起こさない筋収縮とは異なります。
以上の解説から、選択肢3「等尺性」が関節運動を起こさない筋収縮の正しい例であることがわかります。等尺性収縮は、筋肉が力を発揮しながらも長さが変わらないため、関節は動かずに筋力を保持または向上させるトレーニングに効果的です。