第31回柔道整復師国家試験 午前108

1→正解は「2.Ⅰa群運動線維を通じて刺激が求心的に伝達される」です。この選択肢が伸張反射の特徴について正しく説明しています。 選択肢1：多シナプス反射である 伸張反射は実際には単シナプス反射の例であり、非常に単純な反射経路を持っています。この反射では、センサー（筋紡錘）から直接運動ニューロンにシグナルが伝えられるため、多シナプス反射ではありません。したがって、この選択肢は誤りです。 選択肢2：Ⅰa群運動線維を通じて刺激が求心的に伝達される 伸張反射では、筋紡錘が筋の伸張を感知し、その情報はⅠa群運動線維を通じて脊髄に求心的に伝達されます。脊髄で直接運動ニューロンにシナプスを形成し、筋肉の収縮を引き起こします。この記述は正確で、答えとして正しいです。 選択肢3：γ運動ニューロンを通じて錘外筋に刺激が伝達される 伸張反射はγ運動ニューロンではなくα運動ニューロンを介して効果器の筋肉に影響を及ぼします。γ運動ニューロンは筋紡錘の調節に関与していますが、直接的に反射には関与しません。この選択肢は誤りです。 選択肢4：緊張性頸反射が該当する 緊張性頸反射は、頭部の位置変化に応じて体の姿勢を調整する反射であり、伸張反射とは異なるものです。このため、この選択肢も伸張反射の特徴としては不適切です。 以上の解説から、選択肢2が伸張反射における正しい記述であることが明らかになります。