1→1) 成長ホルモンーー尿崩症
成長ホルモンと尿崩症は直接的な関連はありません。尿崩症は抗利尿ホルモンが不足することで起こる疾患で、大量の尿が排泄されるという症状が特徴です。血栓形成とは関連が薄いため、この選択肢は正解ではありません。
2) 甲状腺ホルモンーーバセドウ(Basedow)病
バセドウ病は自己免疫疾患の一種で、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される状態です。甲状腺ホルモンの過剰は心拍数の増加や血管の拡張など循環動態に影響を及ぼし、これらの変化は血栓形成のリスクを高めることが知られています。そのため、甲状腺ホルモンの異常が血栓形成の原因となることがあります。選択肢2が正解です。
3) アルドステロンーークッシング(Cushing)症候群
クッシング症候群は副腎皮質ホルモンが過剰に分泌される状態を指し、その一因としてアルドステロンの過剰が関与することもあります。アルドステロンはナトリウムの再吸収を促進し、血圧を上昇させる効果がありますが、それ自体が直接血栓を形成するわけではないため、この選択肢は正解ではありません。
4) インスリンーー褐色細胞腫
インスリンは血糖値を降下させるホルモンで、褐色細胞腫は副腎髄質に生じる腫瘍であり、過剰なカテコラミンを分泌します。カテコラミンは心拍数や血圧を上昇させる作用がありますが、インスリンそのものや褐色細胞腫が血栓形成の直接的な原因となるわけではないため、この選択肢も正解ではありません。