第31回柔道整復師国家試験 午後37

1→1) 頚髄損傷 頚髄損傷は、外力による直接的な影響で頸椎が損傷し、頚髄に障害が発生することを指します。これは多発性骨髄腫の所見ではありません。多発性骨髄腫は、骨髄内で癌性のプラズマ細胞が無秩序に増殖する血液の悪性腫瘍で、骨痛や骨折、貧血、高カルシウム血症、腎障害などの症状があります。従って、選択肢1が正解です。 2) 重症筋無力症 重症筋無力症(Myasthenia Gravis)は自己免疫疾患で、神経と筋肉の接合部におけるシグナル伝達の障害が原因で、筋力低下や易疲労性が特徴です。多発性骨髄腫とは異なる疾患ですが、免疫システムの異常が関与しているという共通点があります。 3) 筋ジストロフィー 筋ジストロフィーは、遺伝性の筋肉疾患の一群で、筋肉の弱化や萎縮が進行する特徴を持ちます。この疾患は多発性骨髄腫と直接的な関連はありません。 4) ギラン・バレー（Guillain-Barre）症候群 ギラン・バレー症候群は、急性の炎症性多発神経根神経症であり、末梢神経の損傷により筋力低下や感覚障害が起こります。ウイルス感染後に自己免疫反応によって引き起こされることが多いです。これも多発性骨髄腫とは異なる疾患であり発生メカニズムが異なります。