1→選択肢1: 肺結核
関節リウマチ(RA: Rheumatoid Arthritis)は、免疫系の異常によって、主に関節に慢性的な炎症を起こす病気です。この病気が直接肺結核を引き起こすわけではありません。ただし、関節リウマチの治療で免疫抑制剤を使用することがあり、これによって結核に対する抵抗力が低下することはあるため、注意が必要です。しかし、問題文では関節リウマチ自体によって起きる合併症としての記載が求められているため、肺結核は誤っている合併症です。正解は「選択肢1」です。
選択肢2: 誤嚥性肺炎
関節リウマチの患者は時として飲み込みの機能に障害を持つことがあります。これは首や顎の関節の炎症によって起こり得るため、誤って食べ物や飲み物が気管に入りやすくなり、その結果として誤嚥性肺炎を発症するリスクが高まる可能性があります。
選択肢3: 慢性気管支炎
関節リウマチは主に関節に影響を及ぼしますが、場合によっては肺にも合併症を引き起こすことがあります。関節リウマチに関連する肺の合併症として、間質性肺炎が代表的ですが、炎症の影響で慢性気管支炎の発症リスクも高まる可能性があるため、選択肢3は誤りではありません。
選択肢4: インフルエンザ
関節リウマチの患者は免疫系に異常があり、また治療に伴って免疫抑制剤を使用することもあるため、インフルエンザのような感染症への抵抗力が弱まることがあります。そのため、インフルエンザにかかりやすい状態にあると考えられますが、これは関節リウマチによる直接的な合併症というよりは、治療の副作用や免疫低下によるリスク増加に関連するものです。