第31回柔道整復師国家試験 午後63

1→選択肢1: ケンプ ケンプテストは、腰部脊柱管狭窄症の診断に有用な検査です。このテストでは、患者が立っている状態で腰を後方に反らせつつ、側方に捻る動作を行います。この動作によって脊柱管が狭まり、神経根が圧迫されることで痛みや症状が再現されます。このテストが陽性の場合、腰部脊柱管狭窄症の可能性が高まります。 選択肢2: アドソン アドソンテストは、肋鎖症候群（胸郭出口症候群）の診断に用いられるテストで、腰部脊柱管狭窄症の診断には適用されません。このテストでは、患者が首を反らせた状態で深呼吸を行い、腕を後ろに引きながら首を捻る動作をします。これにより腕の神経や血管が圧迫されるかどうかを評価します。 選択肢3: ジャクソン ジャクソンテストは、頚部の障害を診断するために用いられるテストであり、腰部脊柱管狭窄症の診断には用いられません。このテストでは、頭部を側方に圧迫することで、頚部の痛みや不快感を誘発するかどうかを調べます。 選択肢4: スパーリング スパーリングテストは、頚椎の障害を評価するテストであり、腰部脊柱管狭窄症の診断には適用されません。このテストでは、患者の頭部に圧力を加えることで頚椎に負荷をかけ、症状の有無を確認します。 以上の解説から、腰部脊柱管狭窄症で陽性となるテストはケンプテストであることが分かります。他の選択肢は腰部脊柱管狭窄症の診断には用いられないテストです。