第31回柔道整復師国家試験 午後99

1→答えは「2.肘部管症候群ーー肘屈曲テスト」です。ここでは神経障害とそれに関連する診断テストの正しい組み合わせを説明します。 選択肢1：リュックサック麻痺ーースパーリングテスト リュックサック麻痺は、重いバッグを長時間背負った結果、肩甲上神経が圧迫されることで発生します。スパーリングテストは首の神経根障害を評価するためのテストで、このケースとは関連がありません。 選択肢2：肘部管症候群ーー肘屈曲テスト 肘部管症候群は、尺骨神経が肘の部位で圧迫される障害です。肘屈曲テストは、患者が肘を屈曲した状態を保持することで尺骨神経に圧迫を加え、症状の有無を観察するテストです。このテストは肘部管症候群の診断に有効であり、適切な組み合わせです。 選択肢3：後骨間神経麻痺ーーティアドロップサイン 後骨間神経麻痺は、手の筋肉の萎縮や機能障害を引き起こすことがあります。ティアドロップサインは主に肩関節の脱臼を示す徴候で、この神経障害とは関連がありません。 選択肢4：手根管症候群ーーフローマンサイン 手根管症候群は手首の正中神経が圧迫される症状であり、フローマンサイン（Flick sign）ではなくティネル徴候やファーレンテストが一般的に用いられます。フローマンサインはここでの文脈とは一致しません。 したがって、正しい選択肢は「2.肘部管症候群ーー肘屈曲テスト」で、このテストは肘部管症候群の評価に直接関連しています。