1→輸血の滴下速度は重要で、急速な輸血は循環血液量を増加させることにより、循環器に大きな負担が掛かり心不全が発生する場合がある。
2→移植片対宿主反応(GVHD)とは、輸血血液製剤中に含まれるリンパ球が患者の体内で増殖し、骨髄・皮膚・肝臓などに対し反応を起こすことをいう。最終的には骨髄無形成・汎血球減少へ移行し致死的な経過をたどる激烈な疾患である。
3→アレルギー症状として、全身に発疹が現れるが、一過性のことが多い。
4→不適合輸血は、輸血後まもなく発熱・悪心・嘔吐などの症状が出現し、しばしば出血傾向を伴う。血尿・乏尿が遅れて発生し、腎不全・尿毒症に移行する例もある。