1→クーパー法は肩関節烏口下脱臼の整復法の一つですが、それは挙上法とは関連がありません。クーパー法では、患者が仰向けに寝た状態で、施術者が患者の脱臼した肩を後方へ押し込み、同時に肘を直角に曲げてゆっくりと外旋させるという手順で行われます。
2→コッヘル法は肩関節烏口下脱臼の整復法の一つで、これは回転法に基づいています。患者は座位または仰臥位をとります。施術者は患者の前腕を90度の屈曲位で固定し、上腕骨頭が肩甲窩に向かうように内旋・外旋を繰り返します。これにより、徐々に脱臼した関節を整復します。
3→スティムソン法は肩関節の前方脱臼に対する整復法で、積杆法とは関連がありません。スティムソン法では、患者は腹ばいになり、脱臼した腕をベッドの外側に垂らします。そして、重りを腕にかけて脱臼した関節をゆっくりと引き下げ、整復を試みます。
4→モーテ法は肩関節脱臼の治療法の一つでありますが、吊り下げ法とは直接的な関連がありません。モーテ法では、患者は座位または立位をとり、上腕を体幹に沿って内旋させます。その後、施術者が肩を押さえながら肘をゆっくりと伸ばし、脱臼した関節を整復します。