第31回柔道整復師国家試験 午前84

1→選択肢2：伸張反射 伸張反射は、筋紡錘と呼ばれる受容器によって検出される筋の伸張を反応する反射です。筋紡錘は、筋肉の伸びを感じ取り、それに応じて反射的に筋肉を収縮させることで身体のバランスや姿勢を維持します。この反射は、例えば人が転倒しそうになったときに不随意的に筋肉が引き締まることで身体を支えるのに寄与しています。伸張反射は、筋肉が伸ばされた際にその筋肉自体を収縮させることで、過度の伸びや怪我から身体を守る働きを持っています。 他の選択肢に関して、屈曲反射、前庭反射、交叉性伸展反射は筋紡錘を直接的な受容器とはしていません。それぞれ異なる刺激や受容器に基づいており、伸張反射のように筋肉の伸びを主な刺激として反応するわけではありません。特に前庭反射は内耳の前庭器官が受容器であり、交叉性伸展反射は痛みや刺激に対して異なる筋群が反応するものです。