1→選択肢1:橋本病ーー口内乾燥症
橋本病(橋本甲状腺炎)は甲状腺を対象とする自己免疫疾患で、典型的には甲状腺機能低下症の症状を引き起こします。これには疲労感、体重増加、寒がり、便秘などが含まれますが、口内乾燥はシェーグレン症候群といった他の自己免疫疾患の特徴的な症状であり、橋本病の主要な症状ではありません。このため、この選択肢は誤りです。
選択肢2:関節リウマチーー滑膜炎
関節リウマチは自己免疫反応が関節の滑膜に炎症を引き起こすことで知られており、関節の腫れ、痛み、機能障害を特徴とします。この炎症は滑膜炎として知られ、この選択肢は正しいです。
選択肢3:多発性筋炎-皮膚筋炎ーー脱力
多発性筋炎および皮膚筋炎は筋肉の弱さ、脱力感、皮膚に現れる発疹が特徴的です。これらの症状は筋肉炎によるもので、自己免疫反応が筋組織を攻撃することで引き起こされます。この選択肢は正確です。
選択肢4:全身性エリテマトーデスーー抗核抗体
全身性エリテマトーデス(SLE)は多様な臓器や組織が影響を受ける自己免疫疾患で、高率で抗核抗体が見られます。これらの抗体はSLEの診断マーカーとして用いられ、この選択肢は正しいです。
以上の分析から、誤っているのは「1」であり、橋本病と口内乾燥症の組み合わせは他の自己免疫疾患の特徴であるため、橋本病の主要な症状としては不適切です。