第31回柔道整復師国家試験 午前126

1→選択肢1：転移 転移は良性腫瘍の特徴ではありません。転移は悪性腫瘍の特徴的な現象であり、がん細胞が原発部位から他の体部に広がることを指します。良性腫瘍は局所的に留まり、通常は周囲の組織に広がったり遠隔部位に転移することはありません。 選択肢2：悪液質 悪液質も主に進行した悪性腫瘍に関連する症状です。これは、極端な体重減少、筋肉の消耗、疲労感などが特徴で、良性腫瘍では一般的ではありません。 選択肢3：強い異型成 強い異型成は細胞が正常な構造や配置から大きく乖離している状態を指し、これも悪性腫瘍の特徴です。良性腫瘍の細胞は比較的「正常」に近い形態を保っており、重度の異型性は見られません。 選択肢4：膨張性増殖 膨張性増殖は良性腫瘍の典型的な特徴です。良性腫瘍は周囲の組織を侵さずに、単に体積を増していく形で成長します。これにより、圧迫される周囲の組織によって症状が現れることがありますが、浸潤や転移は行いません。 以上の解説から、選択肢4「膨張性増殖」が良性腫瘍の特徴として正しい答えであることが確認できます。良性腫瘍はその成長が周囲の組織に対して膨張性であるため、悪性腫瘍とは異なる治療アプローチが必要となります。