第31回柔道整復師国家試験 午後15

1→選択肢1：ベントン視覚記銘検査 ベントン視覚記銘検査は、被験者が視覚的に提示された形を短時間で記憶し、その後描画する能力を測定する検査です。この検査は、特に視覚的記憶と視覚的認識の能力を評価するために設計されており、これらの能力は全体的な認知機能や知能の重要な側面を反映しています。したがって、この選択肢は知能を評価する検査として正確で、答えとして正しいです。 選択肢2：ミネソタ多面人格目録 ミネソタ多面人格目録（MMPI）は、主に人格特性や精神状態を評価するための心理テストです。この検査は知能の測定には使用されず、主に心理的、精神的健康を評価するために利用されます。このため、この選択肢は知能評価としては不適切です。 選択肢3：ロールシャッハ・テスト ロールシャッハ・テストは、インクブロットを用いた投影法に基づく心理テストであり、被験者の知覚と解釈を通じてその人の内面を探ることを目的としています。このテストは知能測定よりも深層心理や感情的側面の評価に焦点を当てているため、知能評価の手段としては用いられません。 選択肢4：内田クレペリン精神検査 内田クレペリン精神検査は、作業効率や注意持続力を測定するテストであり、主に注意力や持続性、疲労の度合いを評価するために使用されます。このテストも知能評価というよりは、作業性能や精神疲労の指標として利用されるため、知能を直接評価するものではありません。 以上の解説から、ベントン視覚記銘検査が知能を評価するために適切な検査方法であることが明確になります。