第31回柔道整復師国家試験 午後27

1→選択肢1：肝硬変 肝硬変は肝臓の慢性的な病気で、肝臓の組織が傷害を受けて瘢痕化（硬変）する病態です。この病気は主に消化系の症状や全身倦怠感、黄疸などを引き起こしますが、舞踏運動（chorea）は特徴的な症状ではありません。 選択肢2：バセドウ（Basedow）病 バセドウ病は甲状腺機能亢進症の一形態で、過剰な甲状腺ホルモンの分泌により体の代謝が上昇します。この状態で見られるのは震え（手の振戦）や心拍数の増加などですが、舞踏運動はバセドウ病の特徴的な症状ではありません。 選択肢3：パーキンソン（Parkinson）病 パーキンソン病は神経変性疾患で、主に体の振戦（震え）、筋肉の固縮、動作の遅延（ブラディキネジア）といった症状が見られます。舞踏運動はパーキンソン病の特徴的な症状ではなく、この病気では運動の制御が困難になることが主です。 選択肢4：ハンチントン（Huntington）病 正解です。ハンチントン病は遺伝性の神経変性疾患で、特徴的な症状として舞踏運動（不随意で急速な大きな動き）が見られます。この運動は、特に病気の進行とともに明確になり、日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。