1→肋骨骨折に対して屋根瓦状絆創膏固定を行う際の正しい手順やポイントを解説します。
1) 側臥位で添付する。
通常、屋根瓦状絆創膏固定は、患者を座位あるいは半座位で施行することが一般的です。側臥位で固定する指示は特になく、肋骨骨折の安定化に適しているとは限りません。
2) 最大吸気時に貼付する。
この選択肢も誤りです。最大吸気時では肋骨が持ち上がり呼吸の可動範囲が広がってしまい、絆創膏が機能しなくなってしまう可能にがあります。通常は最大呼気時に貼付することで、絆創膏が肋骨の動きを抑制し、疼痛を緩和しながら呼吸を助ける役割を果たします。
3) 正中線を越えて貼付する。
正解の選択肢です。屋根瓦状絆創膏固定は、損傷部の肋間を覆うようにして、絆創膏の一端が背中側の中央(正中線)にある脊柱を越えるようにして患部を安定させます。これにより、肋骨骨折の局所の安定と痛みの軽減を図ります。
4) 上位から下位に貼付する。
屋根瓦状絆創膏固定は、下位から上位に向かって貼付することが多いです。選択肢のように上位から下位に向かって貼るのは一般的な方法ではありません。下から上に貼ることで、屋根瓦のように重なり合い、固定効果を得ることができます。