1→選択肢1) 膝関節伸展位とする。
誤っています。下腿骨骨幹部骨折の固定では、膝関節は軽度の屈曲位(約20~30度)で固定するのが一般的です。伸展位で固定すると膝関節の屈曲が困難になる可能性があり、リハビリテーションの際に不利になるため、伸展位での固定は避けるべきです。選択肢1が正解です。
選択肢2) 腓骨頭部に綿花をあてる。
適切な行為です。下腿骨骨幹部骨折の際にギプスを適用する時は、腓骨頭部が圧迫されないようにするために綿花やパッドを配置することが望ましいです。これにより、腓骨神経の損傷を防ぎ、圧迫に伴う不快感や合併症を避けることができます。
選択肢3) 反張位にならないように注意する。
これも適切な指示です。固定時に下腿が反張位(過伸展)になることを防ぐために、適切な位置で固定が行われる必要があります。反張位になると治癒過程において不適切な負荷がかかり、正常な機能回復を妨げる可能性があるため、注意が必要です。
選択肢4) 末梢循環に注意する。
これは非常に重要です。下腿骨骨幹部骨折の固定後は、ギプスの圧迫が適切でないと血流が妨げられて末梢循環不全を起こすことがあります。したがって、定期的に末梢の色、温度、脈拍、感覚をチェックし、循環障害の徴候がないか注意を払うことが必要です。