第21回国家試験 午後42
65歳の男性。40年以上、毎日2合程度の飲酒歴と1日20本の喫煙習慣がある。
健康診断で高血圧、脂質異常症、肥満を指摘されている。以前から時々数分の胸痛発作を起こしていたが放置していた。
今朝、急に30分以上維持する激しい前胸部痛と冷汗が出現したため救急車で来院した。
来院時の心拍数は100/分、心電図上でⅡ、Ⅲ、aVF誘導でST-T上昇が認められた。この患者で正しいのはどれか。
正解!
不正解 答え 4
1→電気的除細動を行うのは、心室細動です。
2→喫煙・高血圧・高脂血症は危険因子である。
3→肥満と記載があるので、BMIは25以上と考えられる。
4→この問題文で、30分以上維持する激しい前胸部痛と冷汗とaVF誘導でST-T上昇という文言があります。
この文章から疑われるのは、心筋梗塞です。
心筋梗塞では、胸が張り裂けるような激痛に襲われます。
そのため、普通の痛み止めは効果がないのでモルヒネなどの麻薬を使用します。