第28回国家試験 午後111
20歳の男性。サッカーで相手選手と接触し、地面に左手の手掌を強く衝き、手関節部に強い疼痛を感じた。当日は自分で患部を冷やし、テーピングで固定した。1週経過しても症状が改善されなかったので来所した。初検時、手関節部の腫脹は著明で、背屈制限、母指および示指からの軸圧痛、スナッフボックス部の圧痛が認められた。専門医の診断を仰いだところ、骨折と診断された。単純エックス線写真を示す。 この骨折の特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。
正解!
不正解 答え 1・4
1→舟状骨骨折の場合、レントゲン写真が撮影されますが、骨折をしても早期発見でできないことも少なくありません。そのため、レントゲンを撮る場合は、通常の正面や横から撮影するだけではなく、斜めや特殊な角度からも撮ることが必要となります。
2→「1」「4」の解説を参照。
3→「1」「4」の解説を参照。
4→舟状骨は血液供給が乏しいため、骨癒合が遷延し偽関節になりやすいです。