1→精細管外に位置する細胞はどれかについて、各選択肢について解説します。
1) 間細胞
間細胞(ライディッヒ細胞)は、精巣内で精細管の外に存在しており、テストステロンを含むアンドロゲンを産生する役割を持っています。精巣の間質に位置し、精子の生産を促進するとともに男性の二次性徴の発現に重要な影響を与えます。したがって、この問題の文脈では間細胞が精細管外に位置する細胞として正しい答えとなります。
選択肢1が正解です。
2) 精祖細胞
精祖細胞(スペルマトゴニア)は、精子の形成過程における初期の細胞で、精細管内部の基底膜近くに存在します。これらの細胞は分裂を繰り返し、精母細胞へと分化します。精祖細胞は精細管内に位置するため、この問題における答えとはなりません。
3) 精母細胞
精母細胞(スペルマトサイト)は精細管内において、精祖細胞から分化した、精子を産生するための細胞分裂を行う細胞です。精母細胞は減数分裂を行い、次世代の精子となる精子細胞へと分化します。これも精細管内に位置する細胞であるため、この問題における適切な選択肢ではありません。
4) セルトリ細胞
セルトリ細胞(サポート細胞、栄養細胞)は、精細管内部に位置し、精子の成熟と保護をサポートする機能を持つ細胞です。これらの細胞は、精細管の構造を支え、精子生成のための微環境を提供します。セルトリ細胞は精細管内にありますので、精細管外に位置する細胞ではないため、この問題における答えではありません。